Xolutec® テクノロジー
耐久性をデザインする
Xolutec(ゾルテック)は最新の化学技術により、有機化合物と無機化合物を組み合わせることで生まれた革新的かつスマートなマスタービルダーズ独自の技術の総称です。Xolutecテクノロジーは現在ポゾリスソリューションズのさまざまな製品に応用されています。
Xolutecをもとに開発された製品は、材料を混錬することにより形成される架橋結合の相互浸入高分子網目(IPN)により要求される特性を大きく向上させることができます。IPNとはポリマーブレンドの一種で、ブレンド成分ポリマーが架橋ポリマーであるとき,それぞれの異種架橋ポリマーが部分的あるいは全体的に相互に絡み合って多重網目構造を形成しているものをさします。多くの異種ポリマーは相溶しにくいのですが,IPN は相分離が生じにくい特徴をもちます。 XolutecはこのIPNを利用して独自の特性を得るために、様々な有機化合物、無機化合物を合成してお客様の要求に合わせた特性を持つ製品を作り出す独自のテクノロジーです。
優れた特長:
Xolutecによる製品群は、たとえば優れた耐摩耗性、耐薬品性、ひび割れ追従性、柔軟な衝撃吸収性、魅力的な表面の仕上がりなど、一見すると相反する特性を併せ持った製品を提供することも可能です。例えば、架橋結合の密度を制御することで、Xolutec の特性を、必要な要求性能に合わせて詳細にコントロールすることができます。様々な強靭性を持ちながら、かつ柔軟性を合わせ持つ次世代の製品も設計できます。また、無溶剤で地球環境や居住環境、安全作業の視点でも配慮しています。
下水中には硫酸イオンが含まれ、嫌気条件下では硫酸塩還元細菌の活動により還元されて硫化水素が生成されます① 。硫化水素は下水の水流が強い箇所ではガス化しやすく、大気中に放出されると悪臭の原因となるため下水道の上部空間に密閉されています。その空間内で硫化水素ガス濃度が上昇するとコンクリート表面の結露水や下水飛沫水に再溶解し硫黄酸化細菌の働きにより硫酸に変化します ②。生成された硫酸により、コンクリート内 の水和物と硫酸が反応し硫酸カルシウムなどが生成されることで、コンクリートの体積が膨張、ひび割れ、劣化が進行し大幅な 強度低下をもたらします。また、硫酸が鉄筋を腐食し致命的な損傷を与えます。
施工効率性と低コスト:
排水処理における課題
1. 強い水流や固体粒子を含む排水による摩耗
2. コンクリートの収縮や鉄筋の腐食によるひび割れ、漏洩および躯体損傷
3. 化学物質の存在や生物由来の硫酸が発生する環境での化学的腐食
これらの課題から構造物のライフサイクルを向上させ、メンテナンスや修理を削減します。